サッカーやバスケットなどのハードに体を動かすスポーツは、生まれ持った身体能力が高くなければ、努力を重ねたとしても成果を上げることはなかなか難しい。
一方、eスポーツの世界で活躍する上で、高い身体能力は必要ない。
実力さえあれば、病弱であまり強靭な体をもっていないような人でも成功することができる。
また性別・年齢によるハンデも特になく、子供や小柄な女性でも通用する世界だ。
生まれつきハンデをもっている人や、事故により身体が不自由になったアスリート、体力が衰えた老人なども、eスポーツ界であれば輝ける。
実際にハンデがないeスポーツの世界では、10代半ばの選手なども大活躍している状況だ。
その他貧富の差も一切関係なく、モータースポーツ・ゴルフなどのように、本格的に活動するにあたって巨額な継続コストがかかることもない。
貧しい国の選手でも、ゲーム競技であればハードとソフト・確かな実力を持っていれば、富裕国出身のお金持ちの選手に勝てることも、eスポーツの面白みと言える。
なお、特定競技において国の代表選手として長く活躍してきたような人物が、現役を引退してから本格的にeスポーツに取り組むケースも出てきている。
そういったレジェンドプレーヤーも、ゲームにおいては類まれなる身体能力の高さを活かすことはできず、実力がなければ簡単に負けてしまう。
ハンデがない中で、大会においては当たり前のようにジャイアントキリングが起こる可能性があるのも、eスポーツの大きな魅力だ。